2015年12月に国産光ディスクのラストサムライ、太陽誘電が光ディスク事業から撤退しました。
あれから2年。
量販店にブランクCD/DVDを買いに行って今更ながら気がついた、という人も多いのではないでしょうか。
久しぶりにDVD-R買いにいったら太陽誘電って撤退してたのね。— Axela@4月岐阜・長崎 (@HikaruEstel) 2018年4月1日
全部台湾製になっててびっくり。
ひさしぶりにCD-R買いに来て思い出した。太陽誘電は撤退してしまったんだ…— こばさん (@Kobayashi_masat) 2018年3月27日
振り返りも兼ねて、太陽誘電とは、何故事業撤退したのか、代替え・後継品についてみていきたいと思います
【目次】
●太陽誘電って?
●太陽誘電光ディスクの歴史
●何故皆悲しがっているのか?
●何故太陽誘電は事業撤退したのか
●工場は?生産ラインはどうなるの?
●代替え、後継品は?
●どうしても日本製のCD/DVDが欲しい!
●どうしても日本製のCD/DVDが欲しい!
●太陽誘電って?
そもそも太陽誘電とはどんな会社なので消化?
会社概要
本社:東京都中央区京橋
売上高約2,300億円(2017年連結)
会社概要
本社:東京都中央区京橋
売上高約2,300億円(2017年連結)
従業員数 18,753名
事業内容:各種電子部品の開発・製造・販売 他
生産品目:セラミックコンデンサ、インダクタ、モバイル通信用デバイス
モジュール、エネルギーデバイス
会社概要だけ読んでも??エネルギーデバイスってなんやねん、という感じでしょうか。
太陽誘電は電子機器の中に入っている部品を生産しているので普段の生活の中でその名を目にすることはあまりありません。
唯一といっても過言ではない、私達の普段の生活で目にするのか光ディスクでした。
ブランクCD、DVD,ブルーレイディスク
唯一といっても過言ではない、私達の普段の生活で目にするのか光ディスクでした。
ブランクCD、DVD,ブルーレイディスク
●太陽誘電 光ディスクの歴史
では何故太陽誘電の光ディスク事業撤退はこんなにも消費者に衝撃を与えたのでしょうか?
太陽誘電、光記録メディア事業から撤退……年内で販売終了 https://t.co/5FGELKXgO7 今日、日本橋で店員さんに聞かされて初めて知りました。( ゚д゚)50枚入りスピンドルケースのやつを購入してきたけど、年内にもう少し購入しておくかな。(^^;— 横島忠夫 (@EH500902) 2015年12月16日
太陽誘電の円盤撤退は、非常に残念でした。— ODA KAZUYUKI (@odaD03) 2016年6月4日
太陽誘電の光ディスクの歩みを見てみましょう
1988年世界初の光ディスク技術によりCD-Rを開発
1989年ソニー株式会社と合弁企業としてスタート・ラボ設立
初代社長にはCDの生みの親・中島平太郎氏が就任
社名の由来は START Lab Inc.(Sony Taiyo yuden Advanced Recording Technology Lab Inc.)
まるでSMAPの様なネーミングw
SPORTS; MUSIC; ASSEMBLE; PEOPLE.
まるでSMAPの様なネーミングw
SPORTS; MUSIC; ASSEMBLE; PEOPLE.
1993年記録メディア事業をソニーとの合弁会社であるスタート・ラボに移管。同時にカセットテープ・ビデオテープ(VHSなど)の事業から撤退
2011年福島伊達市の工場が被災
「がんばろう日本パッケージ」を作成
2015年光ディスク事業からの撤退
フロッピーディスクを開発したのがドクター中松氏ならば光ディスクの生みの親は中島平太郎氏です。
日本は記録メディアに強いですね。
①生産工場を福島県伊達市に構え「Taht's(ザッツ)」というブランド名でオール日本製を売りにしていた。
②マクセル、ソニー、富士フィルム、TDK,パナソニックのCD-R、DVD-RなどへOEM供給を行っておりその品質は大手メーカーからの折り紙つきであった。
台湾やドバイなどで造られるものとは違う高品質が特徴で、「国産メディア=太陽誘電」という代名詞でもありました。
●何故事業撤退するの?
太陽誘電の公式発表では
「HDDの大容量化やクラウドコンピューティングの普及により、光ディスクメディア製品市場は縮小しており、原価低減や生産性向上、アーカイブビジネス推進などに努めてきたが、想像を超える市場縮小や原材料価格高騰などの影響により、さらなる収益改善は困難と判断とした」とあります。
では光ディスク事業部の売上はどれ位だったのか。
2004年度 312億5100万円
2005年度 310億3000万円
2006年度 305億3300万円
2007年度 330億1200万円
2008年度 311億6800万円
2009年度 268億2300万円
2010年度 204億7900万円
2011年度 161億5200万円
2012年度 154億2100万円
2013年度 142億3200万円
2014年度 128億5900万円
10年で半分以下まで落ちています。
売上高2,300億円を誇る企業であることを考えれば、利益も生まない、回復の見込みもない事業部はもはやお荷物としかならなかったようです。
事業撤退を決めたのもうなずけますね。
●撤退後の工場はどうなるの?
日本製光ディスクを製造していた太陽誘電の子会社である「福島太陽誘電」はコンデンサ等の工場へと切り替わった。
では光ディスクを製造していたラインはどうなったのか。
太陽誘電の骨格とも言える製造ライン。
海外メーカーはどこの喉から手が出るほど欲しいのでは?
台湾のCMC マグネティックスという会社が一部の機械を買い取ったそうです。
CMCとは・・台湾の製造メーカー。世界のシェアはトップクラス
●代替え、後継品は?
この買い取った機械で生産された光ディスクがTYメディア!
CD DVDが磁気研究所から発売されています。
もちろん海外製なので技術者や一部機械は太陽誘電のものではありませんがほぼ太陽誘電、といっても過言ではありません。
気になる方は試してみてはいかがでしょう。
●どうしても国産のCD-R/DVD-Rが欲しい!
CDは諦めてください。
DVDはapanasonic(パナソニック)からはつばいされているDVD-RAMがあります。
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