SDカード SLC/MLC/TLCって何？用途別選び方まで

最近SDカードやmicroSDカードの宣伝文で「MLCで高耐久！」という言葉を目にしませんか？
このMLCは何でしょうか？

SLC/MLS/TLC/QLCの違い

SDメモリーカードやmicroSDメモリーカードに使用されているNAND型フラッシュメモリには、1つのセルに1bitデータを記録するSLC (Single Level Cell)と、2bitデータを記録するMLC (Multi Level Cell)、3bitデータを記録するTLC(Three Level Cell)があります。

SLC・・高速、高耐久
MLC・・普通の速度、普通の耐久性
TLC・・低速、低耐久

出典：https://panasonic.net

分かりやすく言うと、１スペースにどれだけデータを格納できるか、ということです。

用途別選び方

SLC・・・産業用機械に使用されている。車載器、サーバーなど

　　　　　上図のとおり大容量化が難しく高価

MLC・・・何回もデータの書き換えが発生する機器に向いている。

　　　　　ドライブレコーダー、監視カメラなど、パソコン用SSDなど

TLC・・・カメラ用のSDカードやmicroSDカードに使用されているのはほぼTLC　NAND。　画像や、動画を楽しむだけならTLCで十分

　　　　　耐久性はSLC、MLCに劣るがご家庭で使う分にはTLCで十分

さらなる大容量化　QLC（クアッドレベルセル）

まだ製造は始まっていないようですが東芝がQLC（クアッドレベルセル）技術を発表しました。

これによりTLCより安価で大容量なNANDがでてくることになります。

気になる耐久性ですが1000回のP/Eサイクル(書き込み/消去サイクル)に耐えられると東芝は公言しています。

、FlashMemorySummitで96層V-NANDとMLC Z-SSDを発表

2017年のフラッシュメモリーサミットでSamsung（サムスン）が96層V-NANDを発表。

続いてIntelという順に各社QLC　NANDの開発をぞくぞくとすすめています。

製造開始は2018年と言われていたのでそろそろQLC搭載のメモリーカードやSSDが登場してくるのではないでしょうか？